7月,初夏の谷川連峰。
2014年7月23~24日。
尾瀬のガイドが続く中、合間を縫って谷川岳へ。
土合から出発して馬蹄形回って帰ってくる予定だったのですが、下山日の翌日は他に代わりが居ないガイドの予定が入っており、
雷雨などで下山の予定が遅れたりしたらアウトなので蓬峠までで下山する計画に変更。
初夏が過ぎると、高山植物のめぼしいものが終わってしまうので、仕事と仕事の合間を縫って出発。

クルマユリ。
天神平辺りにはコオニユリもあるみたいですが、谷川連峰で小さなユリを見かけたら殆どクルマユリです。

シモツケソウ。
まだこれから花期が始まるので、咲き始めです。
チシオシモツケも有るのですが、ツボミが開いてるのがまだ見当たりませんでした。

ハンゴンソウ。
この時期はこんな感じの黄色い花が増えるので、きちんと特徴が分かるように撮っておかないと、後から見てもどれが何の花だか戸惑います。
これも斜め上から遠目に撮った写真では一瞬他の花かと思ってしまいましたが、真上からも一枚撮っておいたのでハンゴンソウと分かりました。

ハクサンボウフウ。
セリ科は見分けがし辛い上に、葉の大きさや形の変異も激しいので区別がほんと付けづらいです。

ハクサンシャクナゲ。
ほんとは近づいて葉っぱを見ないとアズマシャクナゲと区別が付けられないんですが(花の色の濃淡だけで区別を付けるのは間違いの元)、花の時期的にアズマの方は終わってるはずなので、この辺は割り切ってハクサンと言い切ったりします。

クモマニガナとハクサンフウロ。

タテヤマウツボグサ。

ヒメシャジンの変種、ミヤマシャジン。
ガクの鋸歯の有無でヒメシャジンと区別します。

トマノミミを越えて奥へ。

イブキジャコウソウ。

オオバギボウシ。

ウスユキソウ。
咲き始めなのでミネウスユキソウと区別が付けづらいですが、時期が経つと花茎が伸びてくるので区別が付くようになります。

イワシモツケ。

タカネコンギク。

タカネバラ。一輪だけ見つけました。
他の花は散って、種になりかけてます。

浅間神社。

エチゴキジムシロ。
谷川連峰では低山部分から稜線上まで幅広く分布してます。
それほど有名ではな無いため、稜線上ではミヤマキンバイに間違えられて低山ではミツバツチグリに間違えられます。
谷川岳のガイドには、凄く見慣れている花なのでこの手の花を見かけると、まず先にエチゴキジムシロと頭に浮かびます。

エゾウサギギク。
花期が終わりかけなので、状態のいいものを探すのが大変でした。
これもちょっと散りかけ。

道中、私を悩ませた花、ジョウシュウキオン。

ホソバヒナウスユキソウが少しだけ残ってました。
北上すると、けっこう花期がずれますね。

イワテトウキ(ミヤマトウキ)。

ミヤマウイキョウ。

イワオトギリ。

ジョウシュウオニアザミ。

エゾシオガマ。

ヤマサギソウ。

一ノ倉に到着。
避難小屋が修理されて綺麗になってました。

タテヤマリンドウ。早春の花です。
夜間、悪天時には花を閉じてしまうので花期がだいぶ長い方なんですが、それでもこれだけ綺麗な状態で残ってると珍しいです。

ニッコウキスゲと茂倉岳。
茂倉は、なにげに馬蹄形の最高峰だったりします。
そうやって売り出せば、土樽側からの入山者も増えるかな~と思ったんですが、難しいですよね、やっぱり。
最近は、高速道路のPAを外部から歩行者が利用できるように開放してるとこがあるそうですが、土樽PAを歩行者が利用できるようにしてくれたら、登山者の利便性も上がるかも?

登山道上、オコジョが凄い綺麗な状態でお亡くなりになってました。
人によっては見たくないと思うので、少し小さめの写真で。

一ノ倉、茂倉間にあるお花畑。

ハクサンコザクラが群生してました。

キンコウカ。

タカネアオヤギソウ。

この辺り、登山道脇の花の量がいっそう増えてきました。
奥の方、黄色いのがマルバダケブキの群落。

エゾシオガマも群生。

ハクサンボウフウとタカネコンギク。

ミヤマアキノキリンソウ。

キオン。通常タイプの基本種。

ホソバコゴメグサ。

笹平の辺り。大きなミヤマシシウドが印象的。

ヨツバヒヨドリ。

ミヤマコウゾリナ。

蓬ヒュッテ。

ミヤマクルマバナ。
清水峠で発見された花です。
確かに谷川本峰から茂倉くらいまではまったく目にしないのに、武能岳を越えてから急に目に付くようになります。

蓬ヒュッテのカレー。
手作りカレーなんですが、今日は泊り客私一人の為に用意していただいたみたいです。
頭が下がります。

翌朝、高波さんが安全祈願の鐘を叩いて送り出してくれました。
こんな天候なので、馬蹄形を回らずに蓬新道で下山。
ガイド仲間に聞いたら、この日は馬蹄形西側から武尊、尾瀬にかけて日中雷がごろごろなってったそうなので、下りてよかったです。

おやまぼくち。


イワカガミにナエバキスミレ。
下山中で標高は下げているのに、馬蹄形南部ではとっくに終わっている花がまだ綺麗に咲いてました。

土樽駅。
3時間待ちか~、隣の中里まで歩こうかな~とか思っていたら、10数分後に臨時列車が到着。
運よく待ち無しで帰れました。
