谷川岳ガイド

谷川岳登山・ハイキングガイド

4月24日、残雪のアヤメ平

2009年、4月24日

 

今日は戸倉から鳩待峠までの開通の日です。

ゲート街

尾瀬に入山するためにゲートの前で並んでいる列。

山の鼻へ降りていく人、至仏に登る人、スキースノーボーダなど様々。

中には鳩待まで行かずに途中の川で釣りをする人たちもいます。

 

私の目的はというと・・・

鳩待峠

鳩待峠からアヤメ平までです。

 

ブナの森

幸いお天気も良く、歩きだしは暑いくらい。

ただ、遠くに結構厚い雲が見えてます。

 

コガラ

しばらく歩いてるとツツピーツツピーツツピー、と鳴き声が。

コガラです。

 

鹿の足跡

最初のきつい登りを上がったところで鹿のヒヅメ。

そういえば尾瀬では今年からニホンジカの食害対策の為に駆除が始まりました。

この足跡はニホンジカ、ニホンカモシカのどちらでしょうね。

水上町のスノーシューではカモシカ以外はフィールドでほとんど見ないので、両者をじっくり見比べることができません。

もともと鹿とカモシカは足跡だけで見分けるのが困難なんですね。

 

ヒヅメがなんとなく開いてて丸い気がするからカモシカかな・・・?

でも太い細いとかは個体差や見る人の主観が混ざりますしね。

ましてや雪が固くしまっているので、足跡も浅いので見分け辛い。

歩幅が長ければ鹿とかいう見分け方もあるんですが、雪が固いために足跡が残ってたり残ってなかったりなので歩幅が正確にはわかりません。

 

これがもっと柔らかい雪に深い足跡が残ってると、結構見分けが簡単です。

歩幅が丸分かりですし、カモシカだったら蹄をぐっと開いて広げます。

 

こんな時は足跡を追いかけるアニマルトラッキングに限ります。

カモシカのため糞

10分ほどで発見。

カモシカの溜め糞ですね。

やっぱりカモシカでした。

 

横田代

横田代に到着。

燧ケ岳に雲がかからないか心配だったんですが、まだ大丈夫なようです。

 

横田代2

北側を見る。

ここからだと角度が浅いので尾瀬ヶ原は見れません。

尾瀬ヶ原を挟んで景鶴山や平ケ岳が見えてます。

 

至仏山

振り返って至仏山。

まだスキーヤーやボーダー達のトレースは見えてませんね。

 

ベンチ

横田代の上まで来ると、ちょっと雲が濃くなってきました。

 

武尊山

武尊山。

南方面はもやが濃くて見づらいです。

快晴の日には、武尊山の横をかすって浅間山が見えるんですが、今日はまったくです。

 

 

景鶴山

ここまで来ると景鶴山方面の見通しもよくなりますね。

 

雲で隠れてないか心配しながらもアヤメ平に到着。

アヤメ平

雲がかぶったり外れたりしながらも、なんとか燧ケ岳は見えてました。

 

アヤメ平2

積雪量はこんな感じです。

湿原にダメージを与えないように、雪が薄いところは近づかないようにしないといけません。

場合によっては、スノーシューを脱いで木道を歩かないとなりません。

(履いたまま歩くのは駄目ですよ)

 

至仏山、アヤメ平から

アヤメ平から見た至仏山。

 

標識

アヤメ平の標識に到着。

 

パノラマ

アヤメ平から見たパノラマ風景。

*クリックすると拡大写真が見れます。

 

 

尾瀬ヶ原

雪の尾瀬ヶ原を見下ろす。

 

引き返そうとしたら、後発で来たガイド仲間と会ったので少し話をする。

時間をつぶしていたら、ずっと雲に覆われていた日光白根山が見えました。

日光白根山

さっそく撮影。

 

燧を背景に

お天気も少しよくなってきたので、一枚撮ってもらいました。

 

ウメバチソウ

帰りは至仏山を眺めながら折り返し。

帰る頃には滑走跡や小至仏のトラバースのトレースが見えてました。

 

コシアブラの食痕

おまけ。

鳩待に近いあたりまで来て、コシアブラの冬芽の食跡。

食べ方からいってこれもニホンカモシカっぽいですね。

 

ただいま、尾瀬アヤメ平のスノーシューツアー開催中です。

残雪期の尾瀬に興味のある方はご参加ください。

尾瀬

群馬県尾瀬のハイキングのご案内。ハッピーアウトドア。尾瀬ヶ原、アヤメ平、尾瀬沼、至仏山のガイドツアー。

尾瀬の様子/2009年

尾瀬の様子、風景、レポートなどの2009年度版。群馬県水上町のハッピーアウトドアの尾瀬レポート平成21年度版です。